何もなかった…
すべてが狂ったままだった。
変化は…
1度始まると、止まってはくれない。
林檎が坂道を転がるように…
終点や…
世の中の終焉を迎えない限り…
そう、終わり…というタイミングを待たないと
止まってはくれない。
華やかだった、俺達が知っている夏は…
もう戻らないのか?
あんなに、楽しかった夏は…
経験できないのか?
暑くてたまらない夏は…
仲間や、後輩、先輩を応援する夏は…
遠くから風に乗ってやってくる、火薬の匂いの夏は…
キツめの塩素が目に染みる夏は…
ソースの焼けた香りに食欲が沸き立つ夏は…
太鼓の音色…木下駄の音色…風鈴の音色 …
色とりどりの浴衣の帯びの共演に心踊る夏は…
沸き立つ積乱雲…
甘いシロップの味…
打ち水…
夏野菜…
蚊取り線香…
お墓参り…
普段より多い、お供え物…
ソーメン…
蕎麦…
山葵と生姜の香り…
冷えたビールグラス…
枝豆…
ゴーヤチャンプルー…
指笛…
それぞれの夏の風物詩が…
想い出が…
失くなってしまうのか?
積み重なった罪のせいなのか…
破壊の数々からなのか…
自己満足のせいなのか…
全ての人類のせいなのか…
あんなに大好きだった、夏はもう来ないのか?
まだ間に合う?
やり直せる?
俺達の夏を奪わないでくれ‼️
もう2度と戻らない、この夏を…
この一瞬を…
奪わないでくれ‼️
暑い夏を…
胸の高鳴る夏を…
心踊る夏を…
終わらないでくれ。
Endless Summer…
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いつも…
「音楽と共にあらんことを…」
from「oshiri ' s bar master」
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