「一瞬の恋なら、 出会わない方がよかった」 花火は嫌と言えないの? (拒否できないの?) 打ち上げられたくはないって… パッと大きく開いて 空の闇に散ってしまう 儚(はかな)すぎるその運命 五尺玉 目と目 合った時 予感がした あなたのこと 好きになると だけどきっと 結ばれない そんな恋でもいいかと思ったの キスをしてしまったら 戻れなくなるわ (全部わかっていたくせに) その時にちょうど どかーんと音が響いて それは見事な光のショーが始まった ロマンティックなこの夜の導火線 「こんなに素敵な感情 忘れられるわけないじゃない」 花火は首を振らないの? (駄々こねないの?) 火を点(つ)けられたくはないって… どうせこの空咲くのなら せめて あともう少しくらい 綺麗なまま 記憶の中 恋花火 ずっと自分なりに抵抗した 簡単には惹かれないと… 踏み入れたら 抜け出せない 胸の奥って不思議な迷路ね 腕に抱かれていたら 安心しすぎて (私 ここにいたくなる) そんな気持ちに 気づいてもくれないくせして なんて勝手な 夜空に広がる閃光よ ジェラシー感じるひと夏の風物詩 「どうせなら、この愛しさも 消えてしまえばいいのに…」 花火はいつから決まってた? (打ち上げのこと) 想いさえ聞かれることなく だって恋に落ちるなら ちゃんと準備していたかった その瞬間を見逃さない 心模様 『「菊」「牡丹」「冠(かむろ)」 「型物(かたもの)」「柳」 「蜂」「スターマイン」 「ナイアガラ」… いくつもの美しい花火が 次々に打ち上げられる度、 私は思ってしまう。 ちょっと待って… もう少しだけゆっくり…』 花火は嫌と言えないの? (拒否できないの?) 打ち上げられたくはないって… パッと大きく開いて 空の闇に散ってしまう 儚(はかな)すぎるその運命 「打ち上げ花火って悲しいね」 花火は首を振らないの? (駄々こねないの?) 火を点(つ)けられたくはないって… どうせこの空咲くのなら せめて あともう少しくらい 綺麗なまま 記憶の中 恋花火 恋花火