鮮やかな月も 花の色も もう二度と見えなくなっても 貴方のくれた笑顔に もう二度と惑わぬよう 紅蓮(グレン)の恋の炎で この目をつぶした 届かぬ なら 鮮やかな月も 花の色も もう二度と見えないけれど 私の両の目 写るものは 貴方だけでよかったのだから やさしい貴方の声が もう心揺らさぬよう この耳をそぎ落とした 氷の刃で 伸ばした 手に 雨夜の調べも はやり歌も 聞こえなくなってもいいと この耳はあなたが 私(わたくし)を 呼ぶ声のためにあったから さよなら 涙よ 嘆く日々よ あなたのいない世界なら やさしい言葉を あの笑顔を 恋しがることもないのでしょう