最期に話した夜 はじめて電話してくれたよね とまどいも感じたけど 嬉しさが大きくて 普段語らないことを 照れながら言って笑いあったね カウントの始まりだと 気が付かないでいたよ ふざけながらも話してくれた あたたかな未来の夢のこと 夏の朝焼けに染まる空 鮮やかな赤が滲んでいく 「あなたは何も悪くはない」と 言われても消えない後悔が 過ぎた時間はもう戻らない 頭ではわかっているけど 最高にはしゃいだ夜 はしごしたあとのラーメン屋 カウンター肩寄せて かけがえのない時間だった 長い付き合いのなかで いい思い出ばかりではない 同じ悲しみ苦しみのなか ともに歩いてきたのに あの時こうしていたらとか あの時ああ言えればとか 今さらたらればを言ったって 時間が戻ることはない だけどね もしも叶うのなら あの時のキミのそばに行き 暗闇へ沈むキミのこと 抱きしめさせて 悲しみと虚しさのなか ふと見上げたその先には 朝焼けが色を変えていく グラデーションの虹色へ どうして気付けなかったの? いつまでも消えない後悔が この気持ちを抱えながら 受け入れて生きていくよ キミが残したものは ただ悲しみだけだと思っていた だけど自分らしく生きていこう そう心に決めたんだよ キミを抱きしめることは もう永遠に出来ないけれども キミとの思い出抱きしめて 最期まで歩いていく