忘れ去ってく 肩に付いていた名前 見送ったとき 始まりの道が ふざけた事を ひた隠し話す僕は 光るルートを たぐりよせながら 誰の声も 聞こえないふりしたわ 追いつけないでしょう? 明日も ほら見てよ、遠くに しがらみのない獣たちが この部屋はいつか 埋まるのだろう 下書きの山で 喰らった音で 砕いた扉の先に 呼ばれたような 虹色の道が 僕の声は 小さいけれど、 誰もかなわないでしよう? ずっと 涙よ、遠くで 結んでおくれ、愛しい音に 迷った時に 思い返す ボロボロのメモを あの日の部屋で 掴んだ小さな詩は 手を振りながら 僕に微笑んだ 美しいものは 守って破る、それが作法だ 人生の窓辺に いつも視えない フシギな縁取り