君は取り残された 君は置いて行かれた 誰一人 把握してない ひどく曖昧な流れに 君は切り捨てられた 役目終えたのだと 古び 錆びた体に もう既に用はないのだと 音の無い世界に 横たわり 君は一人 停止を待つ そんな馬鹿な話が あるものか 叫びたがっているんだ はじめからずっと 呼ぶんだ名前で もう一度名前で コールタールの海に沈んだ 君を今 掬い上げるんだ 呼ぶんだ名前で もう一度名前で 存在を再肯定するんだ 君はまだ 終わっちゃいないんだ 砂のように細かく 砕け散って君は 水中に溶け行く でも それが何だというのか 叫びたがっているんだ 君だってずっと 呼ぶんだ名前で もう一度名前で コールタールの海に沈んだ 君を今 掬い上げるんだ 呼ぶんだ名前で もう一度名前で 存在を再肯定するんだ 君はまだ 終わっちゃいないんだ Retronium Retronium 何もかも変わっても 君はずっと 君だろう Retronium Retronium 形も意味も変わっても それでも 尚 君だろう