先を越された雨と 濡れた土の匂いが リズムによくあって この季節がきた胸の高まりに 腰を曲げてみよう 夜はウスバカゲロウ羽ばたき踊り またリズムによくあって 失せる気にほら火がつき 眠らずに悪戯して回ろう だんだんと近づく 月へのシルクロード 手招くウサギ いつまでも此処にはいられないわ 気がつけばここにいた ねぇ ほら月が溶けて かぐやちゃんは喜んだ 怨めし屋の路地を駆け抜けて 胸元へ飛び込め 流れる笹舟 水を得た魚のように 舵を取って 貴方の元へ行くわ この想いはとても自分らしい 忘れた頃 突然現れた満月 馬車に乗って君の手ひいて 誰にも見つからないあの場所へ 指をかける背には海を抱いて 遠くばかり観てる 君は月の人 枕を濡らしても 帰れぬ日々を想う ねぇ ほら月は溶けて かぐやちゃんは喜んだ 裸足の君は砂に消えても街を漂う ねぇ ほら月が溶けてゆく 怨めし屋の路地を駆け抜けて行け 怨めし屋の路地を駆け抜けて行け