冷酷な時は 気の向くまま 終焉(おわり)を告げる 目を離した隙に 磔にされていた未来 すべてが罪で すべてが罰となる 突如くだされた理不尽な裁き 悲鳴をあげる間もなく 鋼鉄の光が人を貫く もう世界は消え始める 逃げ場のない流星 地球の産声が響く The beginning of the end has come 美しき闇が 悍(おぞ)ましき調べを奏でる 崩れゆく街に 相応しい鎮魂歌(レクイエム) が鳴る 愛は無力で正義と添い遂げる 祈りを捧げた罪深き神よ もしも明日が減亡の日なら 二千年分の祝福を いま世界は焼け始めた 無情な火の嵐 月が欠けてゆくように The beginning of the end has come 長き歴史の扉を閉め忘れ 墓守は天に剣を突き刺す 虚構の花飾りをつけた者に 赦(ゆる)しを乞(こ)う術はない いま世界は消え始めた 緋色(ひいろ)の霧の中 数え切れぬ命の花 頭(こうべ)を垂れ散りゆく もう世界は眠りにつく 無限の夜に沈む 雪が解けてゆくように The beginning of the end has come Oh