台風が去ったら 衣替えをしようか 空気が澄む前に 雲を眺めてようか 昨日の天気がもう嘘みたいに 釣り人が「ほらね」と笑いながら 雲ひとつない空の下を歩く 大型の犬を連れ海へ向かう 夜明けに気づいたら 僕たちは走り出した ゆっくり歩いたら 置いていかれる気がしちゃうんだ 赤いタイルが続く道を行く 青い屋根の君のその家まで 黄色い看板に小鳥が止まり 白い波が今日も音を立てる 3時間目の授業に遅れて からかいあった後ろの席で いつだって忘れることはないさ 台風の後の僕たちのストーリー 階段をゆっくり下ってく 最短でいける道を選ぶ 海岸に着けばもう夕焼け 体感じゃまだお昼休み 傘もささずに 置いていかれた 嵐の後に 追い越して行こうか 休日の親子達を 芝生で寝転んで ぼーっと見ていたら 自転車のベルが鳴った 補助輪外して並木道を行く グローブ被った友達と会って あの丘の上でキャッチボール 台風の後にこみ上げてきた 103ページの落書きを見て からかいあった歴史の授業で いつだって忘れることはないさ 台風の後の僕たちのストーリー 毎回手紙を書き直しては捨てるけど 会いたいなそんなこと思って 再会を明日も待ち続けて 傘もささずに 置いていかれた 嵐の後に 追い越して行こうか