渇き満たせない夜は 今でもまだあの日の 時間(とき)を止めたまま 何度も剥がす 瘡蓋(かさぶた)のように 消えない傷跡止まない叫びが この胸の中暴れ出す 網膜焼きつく記憶 逃がさない この手で壊すその日まで 残像蝕むこの焦燥に引き金を 朽ち果ててく あいつの骸を抱きしめ眠る日が 生きた証になる 壊し続け得たものが 闇の中へ誘(いざな)う 痛み消えないまま 足元濡らす赤い海渡って この私が今光を掬って 取り返そう 全て 世界を奪おう どこまでも 追いかけ超えるその日まで 愛憎の中で咲く狂気に引き金を 滲んでゆく あいつのその瞳に絶望写すまで 死ぬなど許さない 私を私たらしめる 証明が欲しい あいつ以外この傷は癒やせない 癒せないから… 完璧な終止符を打つ未来夢見て この地獄を嘲笑(わら)うんだ きっと光射す 迷わない 口に残る絶望の味が示す 過去を引き連れて 限界の先へ 覚醒する新しい私で あの日の背中を 撃ち抜け 逃がさない この手で壊すその日まで 残像蝕むこの焦燥に引き金を 朽ち果ててく あいつの骸を抱きしめ眠る日が 生きた証になる