ある朝ふいに出会った いつも通りの冴えない朝に どうにも肌寒い日で 僕は凍えそうになっていた 想い出を凍らせては 笑う風が居座るような世界で あの娘は何気ない顔で 「遠くへ出掛けよう」と誘った 君はダウンジャケットを持っている 赤いダウンジャケットを持っている 遠く離れた町に 温かい大きな家があって いつかはそこへ行こうと あの娘は目をそらさず言った 必要なのは誠実さよと 振り向く僕をやさしく叱って ため息を吐く代わりに 生まれた歌に乗ってやってきた 君はダウンジャケットを持っている 赤いダウンジャケットを持っている 君はダウンジャケットを持っている 軽いダウンジャケットを持っている