この場所は僕だけが知っている 隠れ家とせせらぎが 岩をぬう魚たち追いこんで その先に足をひたす君をみつけた 「もう百年も 生きてきているからきみのことも ぜんぶ知っているんだ きみが死ぬそのときに、 わたしはそばにいない」 でも僕は今日から君を選ぶ 同じ時を一緒に生きてく 風のこえ 虫のうた ぜんぶおぼえた あの夏が遠ざかる 朝刊を届けてる朝五時 公園には子供たち この町は変わらず進んでいく 川緣で君を待つ 自転車とめて もう気づいてた 僕はここにいなくて 何十年、未来を生きてる ただ会えてよかったと それだけを言いに来た ありがどう ぜんぶ教えてくれた 僕は君と生きてきたんだと 向日葵と 幻と 君にさよなら 夏は僕らを乗せていく 古い地図にもない町へ 夏は僕らを乗せていく 巡り巡ってどこへいく