さあ手術室にピカソを飾れ みんなを蔑むその口で あの時私の財布を盗んだ訳を 教えてくれよ 不採用通知に埋れた 卒業記念品がこっちを見てる 溜まりかけたポイントカードを 使う間もなく今日も終わる ああもう サイレンは誰かのせいで 日が変わるまで鳴り続けた 脳天を突き破る継母の笑い声と 包丁の先よりもずっと卑猥だ だから今日も針をのんで 誰かを頭の中で殺している それでも上手く笑えない 朝は嫌い マグネシウムみたいになりたくて あなたの額に傷をつけた マグネシウムみたいになりたくて あなたの点滴こっそり抜いたんだ 神様は息を止めていつもこっちを 伺う 理由もない結果もない 希望すらない毎日に潜んでいるのは あらゆる滑稽 蛇口の水が海へ帰った 日の昇らない水曜日 最終回のドラマのゲストに 嫌いな俳優が出ていたよ さっきまでテレビでやっていた マグネシウムみたいになりたくって あなたの額に傷をつけた マグネシウムみたいになりたくって あなたの点滴こっそりと マグネシウムみたいになりたくって 無い物ねだり大喝采 マグネシウムみたいになりたくって 呼吸のない人一等賞 今のあなたは何も飲み 込めなくなって 昔飼ってた犬の写真ばかり見ている 窓ガラスを割られる音にも気づかず ここではまるで岩のよう それでもまだ誰も諦めてはいない 明日もまた日は昇るのだと信じて 右に沈む太陽に目を潜めた