儚く舞い散る華の寿命 止まることのない時計の針と若き美 貌 この世の生きとし生けるもの 老いは若さに敵いません 白く輝く雪肌に 真紅のような赤い頬 深く艶めき輝く御髪は 私の姿と瓜二つ 世界一の美女それは「あなたです」 これが決して揺るぎない答え 鏡が答えを迷いだしたのは あの子が七つになった時 未来永劫、私の美貌は世界に轟く、 はずだったのに 答えに迷うは召使いだけでなく鏡よ 鏡さん 儚く舞い散る華の寿命 輝き踊るは若き姫 残酷なものね7人の小人も、 目に映るのは私じゃない 突然母が冷たくなった、 私にボロを着せるようになった そのわけを私は知っている。 私が奇麗になり過ぎた それでもお母様、人間歳をとる者よ 老いは若さに敵いません いいではないです、 長い間一番だったのだから この世の生きとし生けるもの 美貌の女神は迷わずに 微笑み向けたは若き華 その華の名は赤花姫 白く輝く雪肌に 真紅のような赤い頬 深く艶めき輝く御髪は 母のそれより美しく 魔法がこの世を支配してるならば その力持って、 花びら枯らせましょう 気付いてませんか、姿形でなく 貴方の魅力を落としているのは、 憎しみや、 妬みという感情の欲望だと 毒のリンゴが牙を向けたのは真珠の ように輝く瞳 両の目なくしたお姫様、 花びら落ちる音がした これで貴方の気がすむのならば、 私はその罰受けましょう けれども、 鏡に美しさを決して聞いてはなりま せん 鏡よ鏡よ鏡さん、 今こそ答えてくれますね 世界で一番美しいのはこの白雪姫、 私だと、 魔法の鏡は世界一、 醜い者を映すと割れるの 貴方の喉に刺さる破片、 そこに映るは朽ちた枯れ葉