橋を渡ったところの歩道橋 すり抜けたら その先で無意識に僕は 赤を狙うだろう 夕方には向こうから西日が照らした おとぎ話は序盤 溶け出した三月に ハンドル取られながら ゆっくりとブレーキをかける ひとり見上げて黒い横文字に 「また来るよ」なんて交差点に残す なんでもいいから 僕らに似合うような 止まることに微笑んでくれるような 怖い夢はすぐ消してくれるような メル、そんな花はないだろうか このままずっとここにいれるような あの傷だらけの両手のような そっと名前を呼んでくれるような メル、一輪だけでいいから なんでこんな風に なっちまったんだろうな 嬉しそうに笑ってた 楽しそうにはしゃいでた あの夜のような歌を 歌えなくてもいいかな 遠くの街にきっといるんだよな この街のどこかにいるんだよな どうしようもない夜に 枯れた歌を知ってる人 メル、教えてよ このままずっとここにいれるような 今からまた頑張っていけるような 例えるならばあの人の歌のような メル、一輪だけでいいから メル、一輪だけでいいから メル、一輪だけでいいからさ