笑ってみようかなって 雨上がり 濡れた髪をまとめて やっと傘を手放した 水溜りに映るのは なぜだろう はっきりとした私の輪郭 宇宙みたいなワンルーム ちょっと小さくなった 少しだけ残ってるあなたの匂い 思い出すだろうけど 空を赤く染めて 頬をキラリ、光らせて いつか溜息混じり 誰かに話してるのかな? 雨音が邪魔して 耳に触れる囁きは そっと仕舞って 星が瞬く夜にしよう 思っていたほど見えない 古傷は 雨が降るとじくじく 余計なほど疼いて 顔を上げて気づいたハレーション 逸らしたいほど強い光でも 記憶の中の残響を カフェのBGMに 少しずつ消えていく 怖いくらいに きっとそんなもんだろう 愛が零れ落ちて それはやがて強い雨に シンプルなラブソング 誰かに借りてきたようで 全てを過去にして 歌をうたうこともないと ひとり誓って 勝手に虹を描いてる 空を赤く染めて 頬をキラリ、光らせて いつか溜息混じり 誰かに話してるのかな? 雨音が邪魔して 耳に触れる囁きは そっと仕舞って 星が瞬く夜にしよう