今夜 月が燃えるその先に 丘を越えて行こうよ 火の先に どんな色に 眠りの果てに 不思議な夢の幻灯機 連れられて よろこびの唄が聴こえてきた 懐かしい光が満ちて来たのさ そのあたたかさ 浮かぶ記憶の泡 命は岸辺で魚になった 今夜 月が燃えるその先に 丘を越えて行こうよ火の先に サソリも眠る 深い森の奥 時間の木々の間を抜けて行く 思い出せない 色んなまぶしいことを 悲しみも別れも知った気がした あのやわらかさ 指が触れる貝殻 ほどけていくからだを さよならといえば うんって聞こえた気がした 耳元をくすぐるような息吹で その驚きの春の日に涙 いつかまた抱き合う光のなか