12月1日 年内でお別れ そう分かった水曜 やがて暮れる夕暮れ 治療から帰って先生を思い浮かべ 病院を真っ直ぐ 線路に向かう遊歩道 中学の3年は同じ道を登下校 先生はその頃 遠い街の歩道 人は出会って そしてまた別れを 懐かしい道に迷い込んだ秋の 靴紐は革靴に寄り添った朝を 大切な言葉も言えなかった午後の だから精一杯 人を愛したくて 電話越しに友達に真剣に話したら 「分かった」って言ってくれて そして電話を切って そんな風に流れてく毎日の隙間に 先生は突然に現れて確かに 私の体を治してくれた秋は もう気付けば冬になってやがて 世界中が週末へ大胆に向かって 下校中の子供が話してるパン屋を ずっと考えてた 何を言えばいいの ものすごい痛みで幕を開けた6月 先生にリハビリしてもらった夏 日に沈んでく空が窓に見える ずっと先にまた会えたらって思って 半年で話した先生との会話 映画のラストに流れてく スローモーション