五歳の頃、 大好きだった隣の家の女の子が 突然引っ越しした。 小学生にあがってからも、 その子のことを 忘れられなかった俺は、 思い切ってあの子に 会いに行くことにしたんだ。 親にはもちろんナイショ。 お年玉を軍資金に初めての一人旅! この道の先にあの子がいる! そう思うだけで 勇気がわいてきたんだ! でも、肝心の駅まで ついたところで、 そこからどこに行けば いいかわからなくなった。 全然知らない景色。 猛烈にさびしくなって、 わんわん泣いたっけ……。 結局、しばらくして 両親が迎えに来た。 いっぱい怒られたけど、 家出の理由を話したら笑われた。 「太一が胸を張って あの子に会えるようになったら、 会いに行きなさい」 父親にそう言われて、 ただ黙ってうなずいた。 ボーイフッド・コラージュ 飛び出した世界で見つけた ボーイフッド・コラージュ かけがえのないもの もっともっと強くなって 胸を張ってあの子に会いに行くんだ 前に進むきっかけを あの日くれたんだ 扉を開けて駆け出した 何かを変えたかったあの日の鼓動 ボーイフッド・コラージュ ボーイフッド・コラージュ