ジンライムのようなお月さん 19時の喧しい街に浮かぶよ なんか少しできそうなんだ 暗闇と俗世の果てを眺めながら 歩く少年の歌 女の子は吹き溜まりで 当然の正義と希望を歌った ごちゃ混ぜの空気はまるで ぞんざいな街の象徴だ 僕は少し呆れながら 両手ポケットで俯いて ふらふら 影も落ちないほどに あちこち光る街を行く 愛嬌と若さと細身で雑街を 抜けていく女の香り 颯爽通り過ぎた彼女はまるで 敗北感と軽蔑の混じった 誰かみたいな香り どろどろ溶けていっちまうぜ 少し離れちゃえば 俺はきっと何かになるぜ なんてとっておきも 辛うじて抜けていく毎日はそうだな まるで 一歩ごとの約束のない この街の歩行みたいだ 両手ポケットで俯いて ふらふら 影も落ちないほどに あちこち光る街を行く 感情にはキリがなくて ギリギリ殺して タネも仕掛けも薄っぺらい その日暮らしでいく ジンライムのようなお月さん 革命の空気を作ってる