テラテラ光る耳飾り 空一面の青 風力タービン 尿や糞便の失禁がみられる 目を閉じたままの無気力な早乙女が 白鳥の首につかまって田園を飛んで 行く 城の窓の外の外 無人の椅子の上のノート ドロドロの野良犬が噛み 千切っている 泣きながら走る男、女、子供 淀みの泥水が跳ねてガラス玉になる 歯の隙間に挟まった蛇の皮を 小袋に仕舞う 車椅子に乗る老婆の靴が 真っ白になる 四角い画面に何を見てる もうだいぶ探している が何を探しているのか 分からないでいる 紛らしている ただ、生きているだけ ダダダ 重なる長針と短針 止まる時計 ガタ 落ちる額 回る茶碗 転がる米粒 夜の宴用のアヒルがした糞を豚が 食う 紫がかった黒色の空に白鳥の鳴き声 ウイスキー片手に焚火に照らされる 人々 月はだいぶ近くなった いなくなった 人達に会いたくなったって もう戻らないんだ ポケットの中の ハンカチはしわくちゃだ 強い風にパラパラとなびくシャツ 光る川 開く傘に大粒の雨が当たる 善や悪を知らない子供のような 素直な気持ちでいたい 何にでも理由をつけようとしない 自分の身で見たり聞いたりしたい 力と優しさを知りたい 深い霧の中に立つ 大きな木の枝の先の先にぶら 下がっているハンガー あんた 宙ぶらりんで悩んでんだな はい いいえ はい はい いいえ はい いいえ いいえ いいい いいい えは えは えは えは 天真爛漫 私に似合う私 大乱吉日 もう何も怖くない 一念発起 心は揺るがない コッ クェリコ コッ クェリコ コッ クェリコ コッ 天真爛漫 私に似合う私 大乱吉日 もう何も怖くない 一念発起 心は揺るがない コッ クェリコ コッ クェリコ コッ クェリコ コッ 電車の正面に座る中年女性の目玉と 中年男性の目玉が入れ替わったが 無表情だ 変だ 一瞬地下から外へ出た電車 橋の上に並ぶ人々が薔薇の花に蛙を 投げつけて叫んだ 今日も何だかやる気が起こらない (今日も何だかやる気が起こらない) 明日になれば良くなるとも思わない (明日になれば良くなるとも 思わない) 籠鳥、雲を恋う 五つの要素 地 水 火 風 空 五重塔 農場 工場 商業ビル 縦に引っ張られる高層の構造物 多くの情報と個々人の心 横の繋がり 煌々と輝くこの世 道路を朗々と流れる自動車の列は まるで灯籠流しのよう 倭は国のまほろば たたなずく青垣 山ごもれる 倭しうるはし 棺の中には衣服だけ 鳥居の上の白鳥が天そら高く飛び 立つ 運ぶいのち 感謝の祈り 倭は国のまほろば たたなずく青垣 山ごもれる 倭しうるはし 運ぶいのち 感謝の祈り 目を見開いて においを吸い込む 広い空 生い茂る緑 倭は国のまほろば たたなずく青垣 山ごもれる 倭しうるはし 棺の中には衣服だけ 鳥居の上の白鳥が天そら高く飛び 立つ 運ぶいのち 感謝の祈り 倭は国のまほろば たたなずく青垣 山ごもれる 倭しうるはし 運ぶいのち 感謝の祈り 目を見開いて においを吸い込む 広い空 生い茂る緑