部屋には洗濯物 夕立過ぎてずぶ濡れでした 飲みかけの缶ビール 気の抜けた君 読みかけの小説 悩みや愚痴を吐き出して 肯く君の答えを待った 上手いこと言えないが 体ではなく言葉で抱きしめた 考えすぎだよ 君が言うの 考えすぎかも で私を 透明船 君のとこに 連れて行ってよ いいでしょ? 随分前の夢の続き 嘘みたいでしょ?聞いてよ 今になって いい気味でしょ? 私のことは忘れて 思い出せなくて透明になった 読みかけの小説は 君が持って行って帰ってこなかった 理想郷はどこ?ここでいいの? 君の足跡の上を辿って 透明船 重ね合った 奥の奥の方が溶けていく 透明船 私だけの私だけのものだった君 透明船 君のとこに 連れて行ってよ いいでしょ? 随分前の夢の続き 嘘みたいでしょ?聞いてよ 今になって いい気味でしょ? 嘘になってよ 透明船が見えなくなって 夢から覚めて いい気味でしょ?