透明で淀みのない涙手の甲で拭って 油性で描いたはずの 本音に触れたら滲んで 乾いて不確定に成り下がった 雨上がりの頬に どっちつかずの中性なインク 掠れたから擦れた タガが外れた虚しさ 重力に抗うようになった涙 いつだろう最後に流した涙 潤いを求めても濡れる事ない ドライでスルーな感性 枯渇して思い馳せ 侵食された肌 人肌を感じられない 私じゃない私 泥水を啜りすぎたせいか 染まった常識 体内を構成する水分は殆ど濁った 浄化する術もなく ピュアとはかけ離れて 背景に同化した透明な人間 上昇しない体温 流れない涙の理由を 知らないフリをしてる いつだろう最後に流した涙 潤いを求めても濡れる事ない ドライでスルーな感性 枯渇して思い馳せ侵食された肌 人肌を感じられない私じゃない私 透明で淀みのない涙求めて彷徨って とうに消えかけた本音を 上からなぞって 乾いて不確定に成り果てた 雨上がりの頬 どっちつかずでも描くインク