特別な関係じゃなかった 遠くから見てるだけでよかった 読み掛けのサガンに 栞(しおり)挟んで なのにどこか期待している とまどいは白い花の雪割草 溶けかけた雪の冷たさも知らず なんて呼ぶかさえ わからなかったの でも気づくといつしか あなたを目で追ってる 明るい性格ならよかった あの子のように笑えたらよかった 廊下ですれ違うことさえ怖くて なのにどこかホッとしている 新しい芽吹き 太陽が照らす 眩しさで少し青が滲んでる こんな気持ちなら 知りたくなかったの また気づくといつしか 雫がこぼれてる 長く暗い季節の下で 温(ぬく)い土の中にいるあいだ 知らずにいれたの 自分のカタチを 切なさは白い花の雪割草 消えてゆく雪の儚さも知らず なんて呼ぶかさえ わからなかったの でも気づくといつしか 確かに求めて あなたを探してる