奪わる 母(いろは)の 心(こり) 言祝(ことほ)ぎ 亡くした 愚蒙(ぐもう)に 黄泉が来た そそるは 荒(あばら)の 塔 煌(きら)めく 傲(おご)りに 有界(うかい)が 舞い降りた 早められた 廃滅(はいめつ)の 黒い 影を 糧に 加えて 穢土(えど)に 還す 蛮行の 徳 (五噫(ごい)) 塹壕(ざんごう)の 労苦(ろうく) (五噫(ごい)) 難航を 模す (五噫(ごい)) 鈍根(どんこん)の 徒(と)を (五噫(ごい)) 遇(ぐう)す 誂(あつら)えたる 鬧熱(とうねつ)の 捏(こ)ねた 泥を 気吹(いぶき)と 吐(は)かば 汚穢(おわい)が 散る 問(とい) 解(かい) 冥(めい) 問(とい) 解(かい) 冥(めい) 故に 配流(はいる)は 自明(じめい)の 事(こと)ぞ 上に 納めぬ 下策を 取る 何(な)ど 遣り遂げたい 「なら 死ぬが良い」 下劣なる 声も 異界では 好(よ)き音(ね)と 嗚呼 愚かな 性 それでも 己(おの)が 宇気比(うけい)に 余儀は 無し 早められた 廃滅(はいめつ)の 黒い 影を 糧に 加えて 穢土(えど)に 還す 捏造(つく)り上げられた 気道車(きどうしゃ)が 撥ねた 泥を 渾(すべ)て 被りて 三事(さんじ)を 成す