岬 ふち取る 夕陽の足跡 トンネルの向こう にじんでいる 海へと延びた 防波堤で 風に向かって 瞳を伏せる あの人は苦笑いして それっきり 好きだよって 言われて 黙ったままの わたしだったから 想いだすたびに この想いつのってく あなたのことだけ 考えてしまう 間に合うでしょうか この想い 告げたなら あの日の つづきは 綴れるでしょうか 夕凪がはじまる 入江へ急ぐ 船の音が 波のリズムを 崩していく 青く残った夕闇が やさしく わたしを 包んでいった あの人の噂は その気にさえなれば 聞けるけど 何んだか とても恐くて そのままにした 想いだすたびに この想い走ってく ためらう気持ちを 消してしまうほど 迷惑でしょうか この想い告げたなら あの日のことなら 遠いことですか 夕凪が ふるえる 想いだすたびに この想い走ってく ふりむく町並み 灯りがこぼれる 間に合うでしょうか この想い 告げたなら あの日の つづきは 綴れるでしょうか 夕凪にさよなら