ようこそ白のアリス 終わらないお茶会へ とびきりあまくてとろけそう フレジエ フォレノワール 怖いオオカミは消え うさぎが駆けていくわ 止まった時計の針が示す 深紅の薔薇の庭 お気に入 りのドレスと靴に 琥珀を散りばめて 駒鳥が紡ぐ子守唄 軽やかに響くよ 私のための御伽話 頁をめくったら 懐かしく幼い思い出に 何処までも / 深くまで 何処までも /逃がさない 暗闇深く引きずり込 まれていく 合わせ鏡の真実に忘れられた監獄で 朽ちるほどに貴女を 待ち焦がれ続けていた 誓い交わしたあの日から 何もかもが狂い出し / 思い通り 永遠へと貴女を 葬り去るための茨の柩 偽善者の涙を浮かべ笑うその表情 残酷に 壊して穢し / 啜り尽くすまで 私を返してよ、と / 私は私なの、 と 声にならぬ声で 咽び泣いた / 嘲笑った 罪人は謳うよ甘美なるセレナーデ 耳元に 囁く絶望のシャレード / 羨望のパレード 滴り落ちた毒も / 溢れだした蜜も 全て飲み干してみせましょう 誰より美しく憎らしく 鏡の中微笑んでいる 朝と夜の様に / 花と土の様に 星と月の様に / 満ちて欠ける様に 私と / 貴女は 何もかも / 正反対 同じ顔をした天使と悪魔 偽善者の涙を浮かべ笑うその表情 残酷に壊して穢し / 啜り尽くすまで 私を返してよ、と / 私は私なの、 と 声にならぬ声で 咽び泣いた / 嘲笑った 不思議で滑稽なお茶会は四六時中 心臓に喰い込む船上のマーメイド / 熱情のサンセット 愛のない幻も / 失くした楽園も 全て飲み干してみせましょう お揃いの赤いドレスを着て 鏡の中微笑んでいる