初めての傷 どんな薬も効かないまま 熱くなる程 心に刻まれる 涸れ果てた この喉で 傷口を濡らして うたう 響いてるのは 君と僕のキスメット 二人分け合った 傷を抱いて 君の元へ届くから きっと 掠れているもう 吐息すら温度を失くして ほつれゆくまま 痛みも解(ほど)けてく 降りしきる 無色の雨 結び目を探して 走る 引き抜けないのは 致命傷のフェアウェル どんな傷だって 耐えてこれた この痛みが守るから 忘れたくないのに 涙が乾いてく 傷跡撫でて 君を想う あと少しで届くから 遥か 響いてるのは 君と僕のキスメット 二人分け合った 傷を抱いて 君の元へ届くから きっと会えたなら 傷付くのはやだよ もう一度笑って おかえりって言って 胸の傷跡 塞いでね