こわれたテレビの ノイズのように 深刻ぶってるニュースのキャスター どこの国で 何が起きようと いい 音を消して きれいな花火を見た 信じられるものなど 何もないと知って 罐のビール 空けたら 眠くなって来た 信じられるものなど 何もないと知って シーツだけに くるまっていた 昨日の昼頃 時計も捨てた ましてや 日付も なくしてしまった 誰と誰が 愛し合っててもいい 胸の奥に あふれた花火を見た 夢を見てるだけでは 仕方ないと知って 狭いベッド 軋ませ 寝返りを打った 夢を見てるだけでは 仕方ないと知って 長い夜に抱かれていた 窓の外は 明るすぎるのに もう シェイドの羽根 心を閉していた 信じられるものなど 何もないと知って 耳をそっと塞いで 何も聞かないで 信じられるものなど 何もないと知って 夜が来るまで眠りたい