「夏が終わる」 その気配を 陽射しの弱さで無意識が悟るような 時の流れ 音をたてぬ速さで 様々なものに翳りを与えてゆく 心の中にある 青い蒼い空 今尚 雲一つなく澄み渡る 陽気な声がそこには響いてて 青空の下 人は集い笑ってる ビルの影が東に伸びて 家路を辿る人の背中が増えてく その営み それぞれの役割を 果たしながら 背負いながら歩いていく 憂いをおびたオレンジ色の空 眩しさは消えてもまだ温かい 懐かしい歌をふと口ずさめば 愛しき人の面影がふと浮かび上がる 心の中にある 青い蒼い空 今尚 雲一つなく澄み渡る その眩しさに また目を細めて 今日も僕は大空に手を伸ばしてみる