いつも通りの朝の光を浴びて 目覚めた部屋には君はいない 水色に揺れる夜明けの星が 消えてしまう前に行くわ 大好きだった街の 憧れていた東京の空に降る おぼろ雨 通り過ぎてゆく 午後の雨粒にも気付かない いつも上の空でいた二人 瞬きの間に流れ出したメロディー 帰らない日々を歌っている ずっと ずっと 同じ夢を見ていた いつもとは違う風の匂いがした 曇り空とぼくの心模様 二人が歩いたいつもの通りも あたたかい雨に包まれて 離れてゆく風 かおる街の景色を午後の雨 にじませて 離れてゆく君のその左手に今 時が止まるほどの 長すぎた季節 眠りの海 深くて届かない いつも溺れていた 振り返れば 風が消えてく 街が消えてく 宛先のない手紙 待っていたの 昼も 夜も 水色に揺れる朝も