友達」じゃ 少しだけ足りない 距離感が 心地よいのはなぜ? 「ひとりでも構わない」と 強がりの ふたひらが落ち合う 弥生の月夜 もしも同じ詰襟ならば 違う未来があったかな なんて 照れくさい話は 似合わないまま 桜が咲いた ひとりきり泣いた 声が重なって ふたりで笑えた あれから何年だっけ 赤白合わせて 色づく夜桜 指切りは一度きりでも ずっと友達でいよう 水たまり つまずいて転んだ その先に花あかりが灯る あれこれと 不器用なこの右手も 君のことくらいは起こせるからさ 例えばの話 口にするけれど その先に続く 変わらない今日だった 赤白合わせて 色づく夜桜 さよならで生まれ変わっても きっと友達でいよう 間違った数だけ 手叩いて 笑い飛ばせるような ボクらでいよう それでいいんだと今更知った この手だけは放さないように ひとりきり泣いた 声が重なって ふたりで笑えた あれから何年だっけ 赤白合わせて 色づく夜桜 指切りは一度きりでも ずっと友達でいよう ひとつだけ言わせてよ 君に会えてよかった 桜舞う