踊る僕らの間に陽炎だ。 揺れてる仕草が渚ごしの 思い出になっていた。 ありあまる暇を持て余して 街灯消えるまで話したりもした。 目を覚ます頃に喉乾いて ひとり思う。 この立ってる雲が浮かぶ夏が 終われば何処にいるのかな。 焼けた肌に擦れた絹だけが今なら 痛すぎるな。 「昨日も今日も暑いね。」まただ。 明日を避けるように笑うな。 瞬きの間に終わるから、 目を離せないまま泣いていたんだ。 開けたままの窓にシャワーの音。 髪も乾かさない午後のことを 何十年後かに思い出すだろう。 他の誰と? この立ってる雲が浮かぶ夏が 終われば何処にいるのかな。 焼けた肌が剥がれかけた。 気づかないでいてくれるかな。 この立ってる雲が浮かぶ夏が 終われば何処にいるのかな。 焼けた肌が剥がれかけて むき出しになればいいのかな。 この立ってる雲が浮かぶ夏が 終われば何処にいるのかな。 焼けるはずない肌に擦れた絹だけが 痛すぎるから。