天辺から落とされた生肉を食べた 蠅が集ってる生肉は長男の俺が 食べた 参月通りの排水溝 垂れ流す嘔吐物 それをも食べようとしてた 兄弟を止めた パパ パパ どこですか 俺一人じゃ死んじゃうよ ねえ パパ パパ 彼らはさ 知性の欠片も無いんだよ 『愛せ、愛せ』 家族のように 『愛せ、愛せ』 兄弟たちが 『愛せ、愛せ』 母さんの牙でクイ 生肉になっちゃった 天辺から墜とされた そんな感触だった 「いつかは殺されるの?」 母さんは俺を視てた 文字を習ったのは俺だけ パパから愛されたのは 間違えなくお前じゃなくて 「■■■■■■■■■■■■■」 パパ パパ どこですか 俺独りで死んじゃうの? ねえ パパ パパ 貴男のさ 家族愛とは何なんだ? ああ 馬鹿 馬鹿 あんたがさ 扉 開けてしまうなら ねえ 馬鹿 馬鹿 あんたなら 扉 開けてしまうから 『愛せ、愛せ』 贖罪として 『愛せ、愛せ』 食材として 『愛せ、愛せ』 パパ、あんたをさ まるごと全部 愛して愛して愛して愛して愛して 愛して愛して 喰ってやる