拝啓スナフキン様へ 風と共に流れる 君はどこの空の下 旅しているのでしょう 僕はといえば今日も あの街とこの街を繋ぐ 列車に揺られてガタンゴトン 繰り返しの日々です 季節の境目の風に 一人うそぶけば 便りは君へと届くのかな 冬の風がヒラリ 流れて生きると言うこと 風と生きると言うこと 憧れ抱きながら僕は今日もこの街で 暮らす 拝啓スナフキン様へ 冷たい雨の降るこんな日は 三角帽子に雫乗せて 日の光を待つの 窓をつたう水玉に 君の姿を重ねたりして 大きな地図に線を引く ひと雫ポツリ 雨の調べが誘う 旅を流れていくイメージ 取り留めもなく浮かんでは消える コーヒーの湯気フワリ 流れて生きると言うこと 風と生きると言うこと 憧れ抱きながら僕は 今日もこの街で暮らす 拝啓 町に住むあなたよ 季節の境目の風が 僕を呼んだ気がして振り向けば 夕焼けこぼれてく赤い街 景色がにじんでく 目に映るモノの一つも ちゃんと見てない様な僕には 旅に出るのは早すぎるかな 苦笑いを一つ 流れて生きると言うこと 風と生きると言うこと 憧れ抱きながら僕は 今日もこの街で暮らす 何かを繋いで流れてく それを旅と呼ぶのならば 僕はこの街で季節を 繋いで旅をします 人を繋げる旅がある 歌を繋げる旅がある それぞれの道が集い分かれ 今日もこの街は回る 季節は巡ります 拝啓スナフキン様へ 風と共に流れる 旅の途中で気が向いたのなら 尋ねてきて下さい ツツジの花咲く店の 古い扉のその奥で 僕はグラスを揺らして君を待つ その時を楽しみに 旅の無事を祈ります