蕪雑を綴って辿り着いた あの公園にはあの子の影 君のラストワルツが静かに 街を包む 水平線を手繰り寄せ 螺旋状を縫って木霊する 君といつか飼おうとした 茶色い犬を探す 君の呼ぶ声が響く頃 君の泣き虫が浮かぶから 扉を叩いて駆け付けるよ 些細な事ほど気になって 大事な人さえ傷付ける 君と僕の歯車が狂って 部屋は煙る 夜の目覚ましが急かす頃 君の心も急ぐから 遠き春を背に離れてゆくよ 君と過ごした公園は 相も変わらず過ぎるから 想い出の片隅で夢見てたね 夜空を曇らせた 摩天楼が最果ての眠りに崩れゆく 街のネオンサインに気付けぬ 僕を殺す