君はどんなだ? 夢は見えたか? 幸せの傍にいるのか? 僕は今では 夢がなんだか嘘臭いと思っているん だ。 夢はなくても なにはなくとも そんな事どうだっていいんだよ。 宇宙のような夢はなくても 僕の今日は楽しかった。 無理矢理に作った夢を探す事が 君を寂しくさせていたんだね、きっ と。 気にする事じゃないさ。 部屋の片隅で昼寝する猫は 夢はないけれど君よりも幸せに見え る。 僕は未来に不安はないよ。なにをし ても生きてゆける。 怠けたくても性格だからなんとかな ってしまうんだ。 秋が見えたら夜も冷えたし グラスの中では小さな命が咲いた。 それは見事にか弱いままで凛として いた。 僕は眺めていた。 (僕は眺めていた。) 時も眺めていた。 今朝よりも確かに伸びた根の先なに かが見えたんだ。 部屋の片隅で伸びをする猫は 夢はないけれどそれなりに幸せに見 える。 僕は夢の中。今だ夢の中。なくちゃ 幸せになれないか知りたくて。 部屋の片隅で昼寝する猫は 夢はないけれどいつだって幸せに見 えた。 それなりに幸せに見えた。 いつだって幸せになれる。