口角が尖がった道化の群れが笑って る 大声出せば怖気付くんだから黙って 狐をつくらんね? 嘘も誠も花より団子 馬鹿の耳にゃ斬鉄剣 同じ人世に落ちた運命さ憎しみ尽く せこの夜に あの子が欲しい この子が欲しい 迷い子同士は小指を繋ぐ 過呼吸哀しみと憎しみで息をした 君の右側のアメを匙で掬うそんな夢 を見た 目隠しを解いたら振り向かずに三時 に曲がれ 少し睨んで怯んだ隙に鼻筋に罅を入 れてやれ 恋も惚気も喰わぬ他人さいろはにほ へとちりぬるを 桜根暗メクラな妖恋せよ乙女この夜 に あの子が欲しい この子が欲しい 迷い子同士は小指を繋ぐ 水垂れる柳の下息遣いを整えた 笑顔で泣く君が夢に出た素敵な夜だ った あの子が欲しい この子が欲しい 迷い子同士は小指を繋ぐ あいつはいらぬ こいつもいらぬ うらみの速贄うしろの正面だあれ? 過呼吸哀しみと憎しみで息をした 君の右側のアメを匙で掬う、 愉快だね 夕焼け空の下泣いていた君を想う 娯楽の犠牲になった僕からの素敵な 雨の歌