木の葉の色が変わる 黄色や金や紅色 二人の褪せた距離を 埋めるように 色が散る 風に舞う葉が 見つめあうまなざしをさえぎった 大地に降り積もる あの夏の亡きがらたち あなたは振り向かずに 落ち葉を踏みしめて行く そっぽ向く私は 爪を噛んで 影になる しんと静かな 公園を反対に歩き出す はしゃいだ八月が 噴水の霧に変わる 北風に耐えながら 枯れ枝が歌ってる 春になれば青い芽が 息を吹き返すの 命あるものの繰り返し 風に舞う葉が 見つめ合うまなざしをさえぎった 一瞬めかくしをされたようで怖い あなたの思い出は きっとモノクロじゃない 突然 儚げに 燃え上がる天然色 肩に髪に 降り注いだ 天然色