これから始める 新しい街の暮らしでは 遅れて駆け出す 男の弱さに構わないで 色を変えては溶け込む君の背が 落とした影と 無邪気な指は誰のものだと言える 移りゆく者が 手を振り過ぎ去るそのきわに 動けないのは 偽りの情と蜃気楼 変われない 愚かな歩みを笑わないで ほら見ろ直ぐに 気づいた時は先に奪われてしまう 不器用にあつらえた器に 色を差す慰めのサウダージ 無様な生き方と知りながら みとどけたら 見惚れたまま あぁ 夜が明けるまで 肩を寄せて 遠く離れてく その距離まで 手を振るよ これまで改め この先に続くこの道と 駆け出す君の 後ろ髪香る寂しさに 気づいて手を伸ばした 勇ましさよ さっきまで甘く実る果実は 熟れた花へと変わる 似合わない飾りをまとった 愚かな生き物のロマンス 無様な生き方と知りながら 見惚れたまま あぁ 季節の終わりに 身をよじらせ 遠く離れてく その距離まで 手を振るよ