夏がもう終わるから またここで裸になれるように 西の海に陽が 落ちていく前に 秋の前に 君がなんとか溶ける前に 待ち続けて揺れないように 去年の花火にまた火をつけた 先に着くのはいつも君ので 僕は後を追うばかり 砂に書いた二人の名前も 明日には消えてしまうんだ 波の先の白い泡とともに 君がいなくならないように 僕が愛を叫んだら ここに二人だけになるように 海を見つめるその横顔から 今年も一度離れないと 夏がまた終わるから またここで裸になれるように 西の海に陽が 落ちていく前に 秋の前に 君が笑えるように