東金駅の自転車置き場 あの頃に君と僕がいたね 「あたしの学校制服ダサイ」 ぼやいてスカート上げていたね 末無公園でもらった クセ字強い書きかけの手紙 一緒に行ったシダックスも 君がバイトしてたジャスコも この道と共に変わって タイムカプセルを開けよう 記憶のおさらいをしよう あの感情は「恋」だった? タイムカプセルを開けよう 君がつけていた香り アナスイの香水 好きとか付き合うとか 愛や恋や 曖昧な定義なんていらなかったね 「付き合う」以上の関係を 築いたけど 「彼が最近そっけない」君はぼやく 君が歌ってたSecret of my Heart 今でもたまに聴いているよ 君がもし今あの頃の 歳だったなら何歌うかな? あいみょんとかを歌うかな? タイムカプセルを開けよう 大きな跨線橋渡ろう 笑い転げていた君 タイムカプセルを開けよう 君がつけていた香り アナスイの香水 君の若気の至りの僕は 九十九里に置いて来たかな? 「なりたいものがない」と言ってた 君は幸せになれたかな? 駅前の駐車場の陰 ブルーベリーのガムを噛んで 僕の唇に大きな 君の前歯チクリと刺さる 天真爛漫な香り タイムカプセルを開けよう 記憶がこぼれていく あの感情は「恋」だった タイムカプセルを開けよう サイゼで時間潰したね 君は忘れていいよ 僕の心の秘密 自転車引いて歩いてた君 駅舎の前で僕は一人