響く琴の音 呼吸は篠笛 胸の太鼓が 高鳴れば 今 祭りが始まる ひのき舞台に炎が揺らめく キミは目を閉じ 金色の矢を静かにつがえた 誰もが生まれた 意味をひとつ 持っているんだ か細くかがやく 真っ直ぐな「夢」ってヤツを 来る日も 来る日も 磨き上げた一芸が 傷を勲章へと変える瞬間 それが夜明けの合図だ さあ その矢を放て 空に 神々は息を飲むだろう 闇を照らす 一条の 人間の光 さあ その手を鳴らせ 宇宙に 爆ぜる喝采を聴いたら モノノ怪達も 天女達も 踊り出すんだ 矢は遥かな山の向こうへ 願わくば どっかの誰かの 目に焼きついて 永久に燃える 太陽になりますように 捧げますは 泡沫の踊り 雨を呑み 泥を食む精神 我が炎よ 天照に届け 邪気を断ち 魔を祓い給え 弓を引くには 胸を張らなきゃ 雲の上から 八百万の瞳が 僕らを見ている 頭の何処かで 運命を呪っていないか? 「望んで自分に生まれたわけ じゃないよ」って 世界に一つの その肉体と心で 矢尽き 弓 折れるまで闘うと 覚悟 決めるのはいつだ? --今さ! さあ その矢を放て 空に 神々は涙するだろう 闇を照らす 幾億の 人間の光 さあ その火を繋げ 未来へ 子供たちは言うだろう 「なんて自由で 賑やかで 美しい時代!」 そうして いつしか 祭りは終わるだろう 胸の太鼓が止まる時 「この世に 一矢 報えたぜ」 って そう 笑えますように 鳴らしますは 玉響の命 天 目指し 地に還る光 この詩よ 天照に響け 天岩戸 開き給え