口紅を差したこの指では あなたに触れなれないまま 洗い流せば相手にもされない どうすればよかったのかな 横に引いたこの赤い線は あなたとの僅かな境界線 浮かれていた昨日の私を 少し叱ってやりたいな 私の中小さな化け物が出てきては 愛されたいと叫ぶから もううんざりだ 深夜1時過ぎのメリーゴーランド 回る世界あなたを中心に いつまで待っていれば 本音が聞けるの? 息を吐くように嘘をついた 「大丈夫」強がってはみたけど 気づかないよねあなたは鈍いから あなたがくれた社交辞令の 可愛いってやつに騙されています 誰かに渡す愛想笑いに なぜか撃沈していました 私の中抑えきれない化け物がいては 愛されたいと顔を出す もううんざりだ 深夜1時過ぎのワンダーランド 光る世界あなたを中心に どれだけ待っていれば 本音が聞けるの? 息を吐くように嘘をついて 白く光る文字はキラキラと 私の頬を掠め飛んでゆく 水面に落ちた月 力強く照らすように 揺れる波模様はとても美しく 一番星が好き そんなあなたが好き 夢から覚めた私はネバーランド あなたの影に誰かがいたって コソコソと潜んでいたんだって 私だけ?なんて聞いて 自分を誤魔化すの 空が明るくなればあなたはいない 暗い未来なんて見たくない ため息が口癖になっていた 舞い上がった煙は 無責任に混ざり合って あなたの匂いが強く染みつくの しがみついて固執した それでも届かないと知った 踊る手の平の上で 今日も口紅を落とした