春めく風と足取りで 君の街まで向かう頃 白い光の先には 花たちが躍り出す いつもの電車に乗って行こう 少しだけ時間があるよ 先行く人の背中見送って もうすぐだ 鼻先のむずがゆさか 君を想う照れくささか くしくしと指でなぞる きっと 今の僕は変だ 春の香りが 誘っている 夢の中ではここんとこ 何度も会ってはいるけれど 落ち着かない手癖でわかるよ "君が好きだ" ジーパンの裾で かるく汗ばむ手のひらを拭う 心地良い風が吹くのに どうしたの 僕は変だ 今年もずっと 想っている ほどけたコンバースの紐を わざと指に絡ませて 一人笑みを浮かべている きっと 今の僕は変だ 春めく風と足取りで 君の街まで向かう頃 白い光の先には 笑顔で僕を待っている 君がいてほしい