重なりながら色を帯びました わたしは太陽に選ばれました ようやくその色に馴染んでゆく頃に 窓を開けたのが間違いでした あの日のように抱きしめてくれ 頭がぼうっとするくらい強く そうら、裸足になれば さらわれた弱い心 溶けた先から色が抜けました だんだん輪郭もぼやけてゆきました 触れ合うことで確かめていた 輪郭も傷跡の場所も そうよ、だからわたしは この場所を離れない あの道に立つもみじ いまのわたしとおなじ 忘れてしまえば 楽になるでしょう あの痛みもすべて嘘になるわ あの日のように抱きしめてくれ 頭がぼうっとするくらい強く そうら、風が吹いたら 舞い上がれ、高く、遠く 舞い上がれ、高く、遠く さらわれる弱い心