空っぽな心を埋める 何かを探してる。 僕は旅に出るんだろうか。 夢を抱くだろうか。 貴方の代わりになる人なんて いるのだろうか。 忘れられるだろうか。 強くなれるだろうか。 貴方の笑顔に救われたんだよ。 貴方は遠くへ往くんだね。 僕は強くなれるのかな。 溢れた言葉は頬伝って、 あいは鼻歌にのせて。 空は滲んでいたんだね。 インクみたいに溢れてさ。 本当は言いたくなかった。 貴方を変えられなかった。 貴方を導く 光に僕はただなりたかった。 思い出は腐らないな。 自転車で夜を翔けた。 まるで夜間飛行だ。 星に手が届きそうだ。 君の笑顔につられるまま抜け 出せないな。 穴が空いて溺れる心を僕は 照らせなかった。 真っ暗な夜をさ、 ずっと往くんだね。 暗くて見えない海底を ずっと進んでく貴方を 見ている僕は月明かりになれなくて 手が届かなくて。 貴方を救いたかった。 そんなの無理な話だな。 貴方を未だ飾ってる。 僕が光を見てたのか。 貴方を導く光に僕はさ、 なれなかった。 邪魔をする貴方との思い出に 僕はこの先を描くだろうか。 届かない溢れる言葉に 僕は思いをのせれるだろうか。 片手間の愛で忘れない 僕を笑うだろうか。 僕は強くなれるだろうか。 卑屈な僕なんかでもさ 前を向けるだろうか。 僕は振り返らないだろうか。 躓く度貴方の優しさを 思い出すのかな。 そのくらい許してほしいな。 僕は弱いから。 それでも強くなっていく。 それが人ではないか。 泣くことは財産だ。 想いを綴った文字の並びも、 涙を吸った洋服の裾も、 貴方のくれた輪郭も、 希望を見てた僕のまなこも、 全部全部本物だ。 なんて考えてた。空を見た。 ああまた、朝が来た。