デヴィッド・ペイチ(key,vo)、ジェフ(dr)とスティーヴ(key)のポーカロ兄弟、スティーヴの友人のスティーヴ・ルカサー(g,vo)、セッション仲間のデヴィッド・ハンゲイト(b)の5人に、
オーディションで加わったボビー・ビンボール(vo)の6名のメンバーでTOTOはスタートした。
数々のセッションで名を馳せた彼らの実績としてよく知られているのがボズ・スキャッグスの名盤『シルク・ディグリーズ』への参加とその評判である。
‘78年、デビュー・アルバム『TOTO〜宇宙の騎士〜』で、シングル「ホールド・ザ・ライン」が全米チャート5位を記録し、
この年のグラミー賞最優秀新人賞にノミネートされるなどいきなりの注目を集めた(アルバムは全米9位を記録し、プラチナ・ディスクを獲得)。
’79年、2ndアルバム『ハイドラ』をリリース。翌年初来日公演を行い、10公演がすべてソールド・アウトとなった。3rd『ターン・バック』を経て、
’82年に発表された『TOTO Ⅳ〜聖なる剣〜』からは、「ロザーナ」(全米2位)、「アフリカ」(全米1位)と次々シングル・ヒットが生まれ、アルバムは全米だけで300万枚を売り、
トリプル・プラチナ・ディスクを獲得。’83年のグラミー賞においては、「ロザーナ」が最優秀レコード賞、アルバムは最優秀アルバム賞を含む7冠を独占した。
その後、次々と作品を発表し、その都度といっていいほど頻繁に来日公演を行ってきた彼らが世間を驚かせたのが、’08年に実現させたボズ・スキャッグスとのカップリング公演だったが、
ほどなくしてバンドの無期限活動休止〜解散を発表し多くのファンを悲しませた。
ところが、その解散のきっかけのひとつともいえるマイク・ポーカロ(b)の病気=筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療をサポートするため、2010年突如バンドの再結成を宣言。
スティーヴ・ポーカロの25年ぶりの参加や、『ファーレンハイト』、『ザ・セブンス・ワン〜第7の剣〜』でヴォーカルを務めたジョセフ・ウィリアムスが復帰。
最強ラインナップともいえる布陣と完成度の高いパフォーマンスのツアーは世界各地で大いに話題となった。(マイクは2015年永眠)
2018年、デビュー40周年を迎え、最新ベスト・アルバム『40トリップス・アラウンド・ザ・サン』をリリース。11月30日には、彼らの”40年全部入り“の31枚組『ALL IN』(Deluxe BOX)が発売された。
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