アメコミ映画 サウンドトラック・シリーズ 第1弾!
劇場版バットマン始まりの唄…。
1939年、マントを翻し、空を飛ぶ人ヒーローを描き始めた17歳のボブ・ケイン。
そのヒーローは、「ディテクティブ・コミック」(後の、DCコミック) 27号に、初めて掲載された。
《悪には悪で制す》闇の仕置人¨バットマン¨は、子供たちに人気が出ると、半ズボンの少年『ロビン』を相棒にし、60年代のテレビシリーズで《明るく楽しい》、画面いっぱいに「POW!」
と擬音文字が出る、毒気の抜けたコメディ・ショーになって行った。
時は流れて 1978年、リチャード・ドナー監督の『スーパーマン』が大ヒット!
すぐさまワーナーは、『バットマン』の映画化に着手するが、60年代のテレビシリーズのコメディイメージが抜けず、具体的には誰も手が出せずにいた。
ようやく『ビートルジュース』を大ヒットさせたティム・バートン監督に話が来た!
しかし、彼を満足させる脚本は無かった ⤵︎
「キャラクターの内面を考察しなくては。
何故 コウモリの格好をするのか?...だよ。」
コミック界では、フランク・ミラーや、アラン・ムーアが『バットマン』をリニューアルさせ、《大人のバットマン》を作り上げた。
《暗く、シリアスで、ヒーローの内面に迫る》『バットマン』映画を作りたい ティム・バートンに、追い風が吹いてきた!
「筋肉モリモリなら、バットスーツは着る必要が無い。そうでないからこそ 自分ではない 何かになりたいんだよ。」
周囲の反対、全米のコミック・ファンの反対を押し切り、主役に《コメディ俳優》マイケル・キートンを抜擢した。
「バットマンは、狂ってるんだ。でも、それでも何とか 人生を戦っている。マイケル・キートンを一目見ればわかる。あいつはイカレてる。」
敵役のジョーカーには、ジャック・ニコルソンが。
ギャラは、製作費の50% ⇒ 最終的には、興行収入のパーセンテージ込みで 6000 万$ 😵
新人監督には荷が重い相手だが、なんとか完成。
アメリカ国内だけで 2億5071万$
全世界で4億1134万$の大ヒット!
製作費は、3500万$ ……今思うと、意外と安いのね 🤔
ちなみに『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16年) は、2億5000万$⁉️……
なんか……吐きそう……⤵︎
大物監督になったティム・バートンは、『シザーハンズ』を経て、『バットマン』の続編に取り掛かる事になる。
敵役にペンギンとキャットウーマンが登場。
前作のような娯楽作になるはずが、世間から棄てられ、疎外された怪人たちが、受け入れられない哀しみを「ただ、みんなから愛されたいんだ」と、爆発させるダウナーな映画に……
ティム・バートンは言う……
「僕は、ペンギンや、キャットウーマンを愛しすぎたんだ...」
映画は、大ヒットしたが、不評で方向転換を……
以後は、ジョエル・シュマッカーが監督して、ダークなムードから、極彩色なテレビ版をバージョンアップしたような作品に。
バットマンに乳首も付けた。流石、LGBTの監督はひと味違う。
3作目( バットマン役は、ヴァル・キルマー)
4作目( バットマン役は、ジョージ・クルーニー)
敵役も3作目にトミー・リー・ジョーンズ ( トゥーフェイス)、ジム・キャリー ( リドラー )
※ この二人、犬猿の仲 😅
4作目の敵役は、アーノルド・シュワルツェネッガー (Mr.フリーズ )、ユマ・サーマン ( ポイズン・アイビー)、ジープ・スウェンソン ( ベイン )
『バットマン フォーエバー』は、前作を超えるヒットになったが、『バットマン&ロビン』は、北米収入が、製作費の半分しかいかず、批評も散々で ゴールデンラズベリー賞の作品賞候補にもなった。
ダークなトーンで付いた求心力は、ポップでキャンプな作品になった事で無くしていき、5作目に予定された『バットマン/ トライアンファント』は、製作中止になり、
『バットマンビギンズ』まで、静かに眠りにつく事になるのです……おやすみなさい...
①②⑧『バットマン』(89年)
③『バットマン リターンズ』(92年)
④⑤『バットマン・フォーエバー』(95年)
⑥⑦『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(97年)
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