モリコーネ シリーズの特別篇。レオーネとのタッグは、基本的にベタな soundtrack ばかりになってしまうけど、一応 まとめておこう。
①『荒野の用心棒』(64年)……映画音楽の歴史を変えた作品!マカロニ・ウェスタンの基本形。この潮流がハリウッドをも変えていく。でも、監督はボブ・ロバートソン名義だし、モリコーネもダン・サヴィオの変名を名乗る。基本は『リオ・ブラボー』だったり、他曲も他で使われた流用だったり、イタリアらしいアバウトさが…。なんたって『用心棒』のパクリなので、もめにもめ、配給権の受け渡しが行われた。イーストウッドは「やべえぞ」と気が付いていたとの事 😅
②『夕陽のガンマン』(65年)……前作のパクリで儲からなかったスタッフの気持ちを代弁して『もっとドルを…』とばかり、倍の制作費で製作!今度はオリジナル脚本だ。……儲かりました。あざーす!
③『続 夕陽のガンマン 地獄の決斗』(66年)……世間的には一番人気な作品。モリコーネは撮影前に曲をいくつか完成させていて、レオーネはそれを流しながら撮影した。なんと!1968年のビルボード全米チャート4位の大ヒット!三すくみになる主人公達の手の動き、目の動きがスライドするシーンは最高!
④⑤『ウエスタン』(68年)……むー が大好きな映画。棺桶に入れて欲しいほど💓。東部から嫁に来たジルが駅から出ていくシーンは、これぞ『ザ・ウエスタン』!長い映画ですが、素晴らしい音楽とともに是非、御覧ください。
⑥『夕陽のギャングたち』(71年)……モリコーネが年間約20本の映画音楽をこなしていた時期の作品。乗ってたんだね。レオーネは監督の予定は無かったが、役者陣からのクレームで監督する事になる。大物だね!
⑦『ミスター・ノーボディ』(73年)……去りゆく西部劇の鎮魂歌の様な作品。むー も大好き!レオーネの原案で、弟子筋のトニーノ・ヴァレリィが監督。スケジュールの遅れで第二班の監督でレオーネも参加。『ワルキューレの騎行』のアレンジのワイルドバンチのテーマがいーね!
⑧『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84年)……レオーネの3時間49分の結果遺作になる超大作。友情、裏切り、振り返って感じる人生…むー も大好きな映画!企画段階からレオーネとモリコーネは打ち合わせをしていて、メインテーマは1976年には完成していたという、映画史に残る映画音楽!是非、御覧下さい。
イタリア人なのに『アメリカ』をモチーフにした作品群。まさに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を作り続けた人生だね。
…もっと見る